ホームページ制作、StudioとWordPressのどっちを選ぶべき?
私は以前、WordPressでのサイト制作代行をしていました。
自分のポートフォリオサイトもWordPressで構築し、今も運用を続けています。
ただ、ここ数年で Studio というノーコードツールを使う機会が増えました。
コードを書かずにデザインを仕上げられる心地よさとスピード感。
触っているうちに、デザインがそのまま形になる心地よさに気づきました。
コードではなく“感覚”でレイアウトを整えられるのが、Studioの面白さだと思います。
WordPressとStudio。
どちらにも強みがありますが、求める方向性が少し違います。
この記事では、デザイナーとして両方を使ってきた経験から、
5つの視点で「違い」と「選び方」を整理してみました。
1. StudioとWordPress、それぞれ何ができる?【基本を理解】
Studioとは
Studioは、日本発のノーコードWeb制作ツール。
ドラッグ&ドロップでページを組み立て、スマホ対応も自動。
2018年に登場して以来、デザイン性の高さから利用者が急増しています。
私は最初に触れたとき、デザインの再現度に驚きました。
コードを書かなくても、レイアウトや余白の“温度”まで表現できるんです。
WordPressとは
WordPressは、世界のWebサイトの約40%を支えるCMS(コンテンツ管理システム)。
テーマやプラグインを組み合わせれば、ブログからECまで自由に構築できます。
ただし、環境設定やメンテナンスには多少の知識が必要です。
まとめると
- Studio:デザイン性とスピードを重視したい人向け
- WordPress:機能拡張や長期運用を見据える人向け
2. 【比較①】初期費用・月額費用の違い
Studioの料金体系
Studioは無料プランから始められ、有料プランは月額1,190円(Personalプラン)が中心。
無料でも広告表示がなく、小さなStudioロゴだけが残ります。
WordPressの料金体系
WordPress自体は無料ですが、サーバー代(月500〜1,500円)とドメイン費(年1,000円〜)が必要。
さらに、有料テーマを購入すると1〜3万円ほど初期費用がかかる場合もあります。
ポイント
短期的にはStudioの方が安く始めやすい。
ただ、運用の仕方や期間が長くなるとWordPressの方がコスパが良くなることもあります。
3. 【比較②】制作期間・スピード感の違い
Studio:最短2週間〜1ヶ月
コーディング不要なので、デザイナーが一人でデザインから公開まで担当可能。
小規模サイトなら、最短2週間で納品できるところもあります。
WordPress:2〜3ヶ月ほど
テーマやプラグインの設定に時間がかかり、複数人での開発になることも。
特にデザインをカスタムする場合は、コーディングが必要です。
ポイント
スピード重視で「まずは形にしたい」なら、Studioのほうが圧倒的に早いです。
4. 【比較③】デザイン自由度とカスタマイズ性
Studio:直感的で洗練されたデザイン
ブロックをドラッグして配置し、フォントや色も感覚的に変更できます。
2025年には動画アップロード機能も追加され、表現の幅がさらに広がりました。
私が使っていて感じるのは、余白の美しさをそのまま形にできるところ。
Webデザインの“呼吸”みたいな部分が、Studioだと表現しやすいです。
WordPress:拡張性は最強だが知識が必要
HTMLやCSSを触れば、細部まで作り込めます。
ただしテーマの構造を理解する必要があり、技術的な負荷は少し高めです。
ポイント
- デザインの完成度とスピードを求めるならStudio
- 高度な機能や独自システムを作りたいならWordPress
5. 【比較④】運用・保守の手間
Studio:ほぼメンテナンス不要
SSLやサーバー管理、セキュリティ対応がすべて自動。
更新も簡単で、テキストや画像を自分で編集できます。
WordPress:定期メンテナンスが必須
WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対策が必要。
管理を怠ると、思わぬエラーや不具合が起こることもあります。
ポイント
運用に時間をかけたくない方には、Studioが安心です。
6. 【比較⑤】SEO対策・集客力の違い
Studio:基本的なSEO設定に対応
Studioでは、ページタイトルやディスクリプション、alt属性、見出しタグなど、主要なSEO項目を画面上で設定できます。
専門的な設定をしなくても、サイトマップやSNSでの見え方(OGP)まで自動で整う仕組みです。
また、表示速度や構造の最適化にも配慮されており、特別なプラグインを入れなくても、基本的なSEO環境は整っています。
ただし、WordPressのように細かい内部調整やプラグインによる高度な最適化はできません。
WordPress:SEOに強い構造
プラグインを活用すれば、内部リンクやメタ情報を細かく最適化できます。
ブログ記事を増やして集客するなら、やはりWordPressが有利です。
ポイント
- 名刺代わりのサイトやポートフォリオ → Studio
- 記事更新やSEOで集客したい → WordPress
7. 【診断チャート】あなたに向いているのはどっち?
| 条件 | 向いているツール |
|---|---|
| 早く公開したい | Studio |
| おしゃれなデザインを簡単に作りたい | Studio |
| 自分で更新・運用したい | Studio |
| SEOで集客したい | WordPress |
| EC・会員機能を導入したい | WordPress |
8. 【注意点】それぞれのデメリット・リスク
- Studioのデメリット:データをエクスポートできず、他サービスに移行しにくい。ログイン機能やEC機能は非対応。
- WordPressのデメリット:アップデートによる不具合リスクがあり、セキュリティ対策が欠かせない。
9. 迷ったらまずはStudioで始めてみよう
初めてホームページを作るなら、Studioから始めてみるのがおすすめです。
無料プランで操作を試しながら、必要に応じて有料プランへ。
まずは「小さく始めてみる」くらいの気持ちで大丈夫です。
実際、最初の段階ではStudioの機能で十分に形になります。
そして、運用を続けるうちに「ブログを書きたい」「会員機能をつけたい」など、
やりたいことが増えてきたら、そのときはWordPressに移行するという選択肢もあります。
大切なのは、“今の目的に合う形”からスタートすること。
どちらを選んでも、正解はあなたの事業やスタイルに合う方です。
まとめ:この記事の3つの要点
- Studioはスピード重視・デザイン性が高く、初期導入に最適
- WordPressは拡張性とSEOに強く、長期運用に向く
- 今の目的と将来の方向性に合わせて選ぶのがベスト
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